陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
小太郎の姿も全く見えなくなり、だいぶ走ったところで、不意に馬の走る速度がゆるんだ。
さすがに、人2人乗せて走るのは大変なのだろうと思ったのだが、どうやらそうではなく、自分を拐った男の目的地に、どうやら到着したかららしかった。

ギギッと木の軋む音と共に、大きな門が開かれる。

男の腕がほどけ、小さくため息を吐きながら、幸姫はパンパンと服の埃を払い、地に足をつけ立った。




< 179 / 524 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop