陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
見覚えのある小屋を過ぎ、川沿いをひた走る。
すると、大きな水の落ちる音が聞こえてきた。
「着いたぞ」
小十郎が馬を止める。
到着した場所は、大きな滝が2つ見えていた。
「母さーん!」
馬から下ろしてもらい、幸姫は大きな声で叫びながら、辺りを捜して回った。
…おかしい。
滝も少し違う形をしているように見えるが、2つの滝が見えるこの場所は、確かに皆と観光に来ていた場所で間違いはない。
だが、あるはずの遊歩道や木で作られた階段などがどこにも見当たらない。
違う場所かとも思ったが、喜多は確かに『姉滝』と言っていた。
皆で来た場所は姉滝で間違いはないので、場所は間違えていないはず。
「どうした」
小十郎が声をかけてくる。
「…母さんがいないの」
「来る途中も、特に人のいた気配はなかったが…本当にここにいるのか?」
言われて、幸姫はこくんと頷いた。
「だって…あそこから滝壺に落ちて、気づいたら流されてて、小屋の近くで気がついたんだもん」
もう一度、幸姫は目を凝らしてよく辺りを見回した。
すると、大きな水の落ちる音が聞こえてきた。
「着いたぞ」
小十郎が馬を止める。
到着した場所は、大きな滝が2つ見えていた。
「母さーん!」
馬から下ろしてもらい、幸姫は大きな声で叫びながら、辺りを捜して回った。
…おかしい。
滝も少し違う形をしているように見えるが、2つの滝が見えるこの場所は、確かに皆と観光に来ていた場所で間違いはない。
だが、あるはずの遊歩道や木で作られた階段などがどこにも見当たらない。
違う場所かとも思ったが、喜多は確かに『姉滝』と言っていた。
皆で来た場所は姉滝で間違いはないので、場所は間違えていないはず。
「どうした」
小十郎が声をかけてくる。
「…母さんがいないの」
「来る途中も、特に人のいた気配はなかったが…本当にここにいるのか?」
言われて、幸姫はこくんと頷いた。
「だって…あそこから滝壺に落ちて、気づいたら流されてて、小屋の近くで気がついたんだもん」
もう一度、幸姫は目を凝らしてよく辺りを見回した。