陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
動き出した時間
タイムスリップ 再び
「んー!いい天気!」
大きく背伸びをして、私は目の前に広がる自然を眺めていた。
「ねぇ、本当に私もついてきちゃってよかったの?」
少しだけ遠慮がちに言うと、母・玲子はくすくすと笑って答えた。
「いいに決まってるでしょう?遠慮なんてしなくていいの」
「えへへ…ありがとう」
今日は母の仕事仲間の人たちと、ちょっとしたプチ旅行で、宮城の仙台までやってきている。
「それにしてもホンと、戦国時代が好きだよねー」
からかう様に言うと、玲子は少しだけ苦笑した。
「そう、ね。でも、好きっていうのとは少し違うのかも知れないけど」
「え?」
「…そろそろ、ちゃんと話してもいいのかもね」
いつもと少しだけ違う雰囲気の玲子に、幸姫は首を傾げた。
「そうね。帰ったら話したげる」
にっこりと笑う玲子に、幸姫は変なの、と呟いて側を流れている川を見つめていた。
美しい緑が残された、すばらしい場所。木々の合間をぬって差し込む陽の光は暖かくて、とても心地がよかった。
少し進んだところに、大きな滝が見えてきた。
「すっごーい…」
はぁ、と感嘆の声を漏らしながら、幸姫は滝へと近寄った。
と、そのときだった。
1人の男の子が、じっと滝つぼを見つめているのが見えた。傍には他にだれもいない。
…危ない、よね。
子供が1人、あんなところで。
そう思って、男の子の側へと駆け出した瞬間だった。
「危ない!」
大きく背伸びをして、私は目の前に広がる自然を眺めていた。
「ねぇ、本当に私もついてきちゃってよかったの?」
少しだけ遠慮がちに言うと、母・玲子はくすくすと笑って答えた。
「いいに決まってるでしょう?遠慮なんてしなくていいの」
「えへへ…ありがとう」
今日は母の仕事仲間の人たちと、ちょっとしたプチ旅行で、宮城の仙台までやってきている。
「それにしてもホンと、戦国時代が好きだよねー」
からかう様に言うと、玲子は少しだけ苦笑した。
「そう、ね。でも、好きっていうのとは少し違うのかも知れないけど」
「え?」
「…そろそろ、ちゃんと話してもいいのかもね」
いつもと少しだけ違う雰囲気の玲子に、幸姫は首を傾げた。
「そうね。帰ったら話したげる」
にっこりと笑う玲子に、幸姫は変なの、と呟いて側を流れている川を見つめていた。
美しい緑が残された、すばらしい場所。木々の合間をぬって差し込む陽の光は暖かくて、とても心地がよかった。
少し進んだところに、大きな滝が見えてきた。
「すっごーい…」
はぁ、と感嘆の声を漏らしながら、幸姫は滝へと近寄った。
と、そのときだった。
1人の男の子が、じっと滝つぼを見つめているのが見えた。傍には他にだれもいない。
…危ない、よね。
子供が1人、あんなところで。
そう思って、男の子の側へと駆け出した瞬間だった。
「危ない!」