陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
政宗様がまた、とんでもないことを言い出した。


小十郎は頭を抱える。


幸姫が、何やらきぃきぃと怒っている様だが、政宗の、あの嬉しそうな顔を見ると、小十郎はただ、諦めて政宗に従うしかなかった。


…姉上になんと言えばいいんだ。


政宗の正室である愛姫に仕えている喜多の耳に、この事が知れたらなんと言われるか。


「…また怒られるのか」


小十郎は小さくため息をついた。


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