陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
結び目
「いつでも遊びにおいで」
そう、優しい言葉をかけてくれたおはるに、幸姫は大きく頷いた。
「うん、またお味噌汁飲みにくる!」
「いやだよ、この子は。食い意地がはってるんだからねぇ」
そう言っておあきがけらけらと笑った。
「でも、殿様が妙に気に入っているとは思ったけど。あんたたいしたもんだよ」
うんうん、と頷くおなつに、幸姫はずん、と暗い顔になった。
「小十郎様のお屋敷で働けることだって十分名誉なことだけれど、殿様のお屋敷に奉公するとなれば、故郷の親御さんも喜んでるんじゃないのかい?」
おふゆに言われて、幸姫の体がぴしっと固まった。
「おふゆさん!…ほら、せっかくの門出なんだ。そう、暗い顔をしなさんな」
「そうそう、そんな顔をしてるのは似合わないよ」
おはる達が慌てた様子で幸姫を励ました。
喜多が何を言ったのか分からないが、この4人の間で、幸姫に両親の話をするのはタブーになっているようで、必死で幸姫を元気付けようとしてくれた。
「また、絶対に遊びにきます!」
苦笑いしながら幸姫が元気よく言うと、おはるが少し涙ぐみながら、幸姫をぎゅっと抱きしめた。
「いつだって遊びにおいで!」
「うん!」
そう、優しい言葉をかけてくれたおはるに、幸姫は大きく頷いた。
「うん、またお味噌汁飲みにくる!」
「いやだよ、この子は。食い意地がはってるんだからねぇ」
そう言っておあきがけらけらと笑った。
「でも、殿様が妙に気に入っているとは思ったけど。あんたたいしたもんだよ」
うんうん、と頷くおなつに、幸姫はずん、と暗い顔になった。
「小十郎様のお屋敷で働けることだって十分名誉なことだけれど、殿様のお屋敷に奉公するとなれば、故郷の親御さんも喜んでるんじゃないのかい?」
おふゆに言われて、幸姫の体がぴしっと固まった。
「おふゆさん!…ほら、せっかくの門出なんだ。そう、暗い顔をしなさんな」
「そうそう、そんな顔をしてるのは似合わないよ」
おはる達が慌てた様子で幸姫を励ました。
喜多が何を言ったのか分からないが、この4人の間で、幸姫に両親の話をするのはタブーになっているようで、必死で幸姫を元気付けようとしてくれた。
「また、絶対に遊びにきます!」
苦笑いしながら幸姫が元気よく言うと、おはるが少し涙ぐみながら、幸姫をぎゅっと抱きしめた。
「いつだって遊びにおいで!」
「うん!」