陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
あっつ…


ぱたぱたと手で仰ぐ幸姫。
ほんのりと頬は赤く染まってきていた。


飲むペースって大事なんだねー。


そんなことをふと思いながら、幸姫ははぁ、と吐いた自分の息が酒臭いことに気づく。


やだなー、もう。


この間のように、つらいという感覚がないのが幸いだった。

「ね、ちょっと風通していい?」

政宗の答えを待たずに、幸姫は外に面した襖を開けた。

「あー、涼しい」

すでに陽は落ち、月が夜空に浮かんでいた。
はぁ、と息をつき、涼んでいると、後ろからぎゅっといきなり抱きしめられた。

「ちょ…!?」

慌てて身をよじろうとすると、そこには月明かりに照らされた政宗の顔があった。
その綺麗な顔に、幸姫は思わず見惚れる。



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