陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
鬼の形相で叫ぶ幸村。
が、政宗は楽しそうに笑って答えた。


「お父上、そうかっかするな」


目をひんむき、まるで般若の面そっくりな表情になる。

「貴様に父と呼ばれる筋合いはない!」

押さえられているせいでただ叫ぶしかできない幸村を見て、政宗は腹を抱えて笑っている。


…や、なんですか、この茶番は。


幸姫ははっと我にかえると、いそいで着物を着付けてしまう。



…しかし、まさか自分のことで、こんな言い争いがおこるとは。



今にも殴りかからんとする幸村に、それで楽しげに遊ぶ政宗。

2人の様子に、なかば呆れ気味の佐助と成実。


その光景に、幸姫はふふっと小さく笑った。



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