陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
過去と未来と

廻り始めた歯車

政宗と一緒に、成実と幸姫は小田原を後にした。




「必ず甲斐に遊びに来るように」

幸村はそう言うと、別れ際にそっと幸姫を抱き締めた。

「若に会いにくるのが面倒なら、俺はいつでも遊びに行ってやるからな」

「な、抜け駆けは許さんぞ!?」

佐助はニヤニヤ笑いながら軽く幸姫の頭を撫でた。



ダンゾーと呼ばれた誰かが、幸村達を呼びに来たので、2人は少し寂しそうな顔をしながらも、甲斐へと帰っていった。



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