陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
「では、今日の軍議はここまでとする」

小十郎の言葉に、皆がぞろぞろと部屋を出ていった。

成実の持ち帰った情報から、今ならば小田原を落とすのは容易いと思われるが、家康と同じ状況になりかねず、それに対する良策も思い浮かばないため、小田原攻めは見送られることになった。


「小十郎」

「なんでしょうか」

部屋の片付けをしていた小十郎は、その手を止めた。

「実は、な」

政宗は小田原での茶会での一件を小十郎に伝えた。

「…どういうことですか」

小十郎は眉をひそめた。





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