陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
急にもといた時代が、恋しくなった。
それと同時に、この戦国の世が恐ろしく感じられた。

生きていられることは当たり前。空気を吸うのと同じくらい。
食べ物にも、着るものにも、住むところにも。
不自由を感じることなんてない。

だってそれが「普通」だったし、「当然」だったから。


でも、この時代は違う。


ほんの少し先の未来の保証なんてどこにもない。


戦に負ければ全てが終わる。
たとえ勝てたとしても、命の保証はないし、無事でいられるかどうかもわからない。

そう思うと、何もかもが怖くなった。


この世界も。
これからのことも。



「生きる」ことも。




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