陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜

タタカイノイミ

目が覚めると、そこには見慣れた天井があった。

最初は違和感しかなかったこの場所も、今ではここしか自分の帰る場所はなくなっていることに気づく。


「こた」


深呼吸をして名前を呼んでみる。
が、返事はやはりなかった。

「まだ帰ってきてないんだ…」

小さくため息をつきながら、幸姫は寝間着から、この世界へ来たときの格好に着替えた。


…変な感じ。


部屋に置かれていた姿見に映る自分の格好が、なんだかおかしくみえた。







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