陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
数名の武将達と、政宗たちがそろっていた。
今回の戦に関しての再確認を行っているようだった。


…結局、こたはどこにいるのかわかんないままなんだよね。


あたりを見回してみる。
やはりその姿は見えない。

「幸姫。聞いているのか?」

「え?」

突然小十郎に声をかけられて、慌てる。

「お前は政宗様をしっかりとお守りするという大事な役目があるのだ。よいな?」

「あ…はい」

いきなり戦場に連れてこられて、最前線なんて行かされても役に立たないのは目に見えている。

武将たちが血気盛んに声を上げる。


…戦が始まる。


心臓が、大きく音をたてた。




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