陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
今回は、こちら側の人数が少ないため、それをカバーするために夜襲をかけるらしい。

「政宗…私はここで、政宗を守っていればいいの?」

聞くと、政宗は小さく笑った。

「お前に守られねばならんほどに、俺は弱くはない」

「いや、そうだけどさ…てか、そう私も思うよ。やっぱり、最前線に出ても役に立たないからだよねぇ」

いうと政宗はまた笑った。

「そうだな。お前にはまだ覚悟が足りない。そんな奴を最前線になど、行かせられん。だが、ここに残したのには理由がある」

「え…?」

政宗がじっとこちらを見つめてきた。

「俺の側に居ないと、俺がお前を守れないからな」

「へ?」

思わずきょとんとした顔をしてしまった。
だが、政宗の表情は真剣そのものだった。



< 316 / 524 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop