陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
気がつくと、灯されていた灯りがいつの間にか消え、辺りはまた、暗闇に包まれていた。

「どういうこと?なんなの、いったい」

そう、長い距離を歩いていた訳ではないはずなだった。

なのに、気がつくと、信長の元に自分はいた。

「ここ…ほんとにどこなの」

幸姫は恐る恐る、手で周囲を探りながら、暗がりのなかを歩く。

部屋の壁にあたり、今度はその壁沿いに歩く。

と、ふと、しとねが手にあたる。
そっと開けてみた。

「…どこ、ここ」

窓の外に広がる城下町に、幸姫は感嘆した。





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