陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
手の空いている者たちを総動員して、領内をくまなく捜索させるよう、小十郎に指示を出し、政宗はとある場所へと向かった。

ひたすらに馬を走らせて2日。昔、一度見た覚えのある場所に出る。

「確か…」

馬を止め、キョロキョロしていると、不意に首に冷たいものがあたった。

「なぁんでこんなところに、あんたがいるんだ?」

言われてくくっと笑う。

「なかなかの歓迎だな。悪くはない」

政宗の言葉の続きを待つように、相手は何も言わない。

「俺がここに来た理由、わかってんじゃねぇのか?」

政宗の言葉に、相手は何も答えない。
その沈黙の意味が、どちらなのかわからず、政宗はふぅ、と息を吐いて続けた。

「真田に会わせろ」







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