陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
「領内を捜索させているが、まだ見つかったという使いはない。こっちに来ている可能性が高いかと思ってきたんだが…」

「当てが外れた、ってわけだ」

「…そうだ」

イライラした様子で、政宗が答えた時だった。

「幸村様!こちらでしたか!」

息を切らせながら、男が一人走ってきた。

「大変です、玲子が…」

言いかけて、その側にいる政宗の存在に気づくと、思わず言葉に詰まった。

「どうした?」

佐助が聞くと男はぼそぼそっと何かを耳打ちした。
そして、それを聞いた瞬間、一気に険しい表情になる。

「…わかった」

そう答えると、男の姿はふっと消えた。

「伊達の旦那も、聞いといた方がいいかもな」

そう言うと、佐助は咳払いをして続けた。

「玲子に似た女が、拐われてたらしい」

その言葉に、政宗は体が硬直した。






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