陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
本能寺
小さく指が動いた気がした。顔をあげてみるが、小太郎の目はまだひらいていない。
「…こた」
自分の耳にもなんとか届く程度の小さな声。
「目をさましなさい、こた」
出たのは、今にも消えてしまいそうなくらい、小さな涙声。
こたは絶対、目を覚ます。絶対、絶対。
ギュッと、また握っている手に力が入った。
「…こた」
自分の耳にもなんとか届く程度の小さな声。
「目をさましなさい、こた」
出たのは、今にも消えてしまいそうなくらい、小さな涙声。
こたは絶対、目を覚ます。絶対、絶対。
ギュッと、また握っている手に力が入った。