陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
中は真っ暗で、誰も居なかった。
「人の居た気配はある…か」
そう、ポツリと呟くと、もう一度、部屋の中に誰もいないのを確認して、政宗はスッと襖を閉めた。
「政宗様!?そこで何を」
厠とはまったく関係のない場所に立っていた政宗を見つけた小十郎は、少し慌てたように側へと駆け寄った。
しまった、この部屋は!!
幸姫を押し込めておいた部屋の前にいる政宗に、小十郎は覚悟を決めた。
「いや、少し迷っていただけだ」
小十郎が口を開くより前に、政宗が呟いた。
スタスタと歩いて、元いた部屋へと立ち去る政宗に、小十郎は首を傾げた。
「………?」
そっと少しだけ、襖をあけて中を覗き見るが、そこには誰も居なかった。
あの娘…!
自分の言いつけを守らず、部屋から居なくなっている幸姫に、小十郎は一瞬怒りを覚えたが、そのお陰で、政宗に見つからなかったのだと思い返し、深呼吸を一つ、政宗の後を追った。
「人の居た気配はある…か」
そう、ポツリと呟くと、もう一度、部屋の中に誰もいないのを確認して、政宗はスッと襖を閉めた。
「政宗様!?そこで何を」
厠とはまったく関係のない場所に立っていた政宗を見つけた小十郎は、少し慌てたように側へと駆け寄った。
しまった、この部屋は!!
幸姫を押し込めておいた部屋の前にいる政宗に、小十郎は覚悟を決めた。
「いや、少し迷っていただけだ」
小十郎が口を開くより前に、政宗が呟いた。
スタスタと歩いて、元いた部屋へと立ち去る政宗に、小十郎は首を傾げた。
「………?」
そっと少しだけ、襖をあけて中を覗き見るが、そこには誰も居なかった。
あの娘…!
自分の言いつけを守らず、部屋から居なくなっている幸姫に、小十郎は一瞬怒りを覚えたが、そのお陰で、政宗に見つからなかったのだと思い返し、深呼吸を一つ、政宗の後を追った。