陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
「前田の傾寄者が、何の用だ。しかもそこの女は真田の手のものではないか」

怪訝そうな表情で、小太郎が聞く。

「前田のカブキモノって…え、もしかして、前田慶次!?」

目を丸くして、小太郎に聞く。

「何だ、俺のこと、知ってんのかい?」

言われてハッとする。

「やっ…聞いたこと、あるだけ」

もごもごと答える私の様子を見て、慶次は豪快に笑った。

「おっかさんから聞いたのか?まぁいい。それより
お前さん達は何でまた、こんな所にいるんだい」

言われて私は首を横にふった。





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