陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
耐えきれなくなり、先に口を開いたのは幸姫だった。

「…私が、もし、遠い未来から来たって言ったら…」

そこまで言って、小太郎の表情を見る。
が、小太郎は、真剣そのものといった表情をしていた。

それを見て、幸姫は覚悟を決める。

「私、この時代の人間じゃないの。遠い…これから何百年もあとの時代に生まれたの。もともと、お母さんと一緒に旅行に行ってて、その途中で滝壺に落ちて…気づいたらこの時代にいた」

こっちに来てからの経緯や、多分、母も来たことがあることなんかを話した。





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