陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
「でも、未来の人間しか知らないはずのことを、信長も、光秀も知ってた」

この言葉に、小太郎ははっとする。

「何でなのか見当もつかない。でも、そのせいで…少しずつだけど、歴史が変わり始めてる」

キュッと唇を横に結ぶ。

「私は、歴史を正しい道に戻したい」


あぁ…だから……


幸姫の中で何かが弾けた。
そしてそれは、散らばっていた点を、ひとつに結びつけていく。

「私がここにいるのは、きっとその為だと思う」

小さく深呼吸をする。



「ここで、私が、信長を、討つ」






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