陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜

綻びの先

少し、外を見てくると言って、小太郎はまたいなくなった。


言うべきじゃなかったかも…


もう何度目かわからないが、また、そのことが頭の中を駆け巡った。


明らかに動揺していた小太郎の顔を思い出すたび、胸が苦しくなる。


「はぁ…」


そして、溜め息。


言ってしまったことはどうしようもない。
それに、きっと、小太郎も真実を知りたかったにちがいない。


…まぁ、こたがどう受け止めたかはわかんないけど。


自分以外に誰もいない部屋の中をぼぅっと見つめた。


でも…たぶん。
きっと、そう。


小太郎に告白しているうちに、自分がなぜここにいるのか、わかった気がした。

少しずつ変わってしまっているこの歴史。
少なくとも、自分以外にも関わっている人間がいる。


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