陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
着替えが済むと、中庭とおぼしき場所へ連れていかれた。
茶会の用意が整えられており、何人か既に席についていた。

「おや、奥州の伊達殿とお見受けしたが…?」

案内された席につくと、不意に隣から声をかけられた。

「…そうだか、貴殿は?」

面識はない。
男の顔に、見覚えはなかった。

「これは、失礼致しました。私は宗易と申す」


「あぁ…信長殿の茶の師、だったか?」

言われて宗易は、表情を変えることなく答えた。

「師などと恐れ多い。私は信長様の一食客に過ぎませんよ」

はは、と笑う。


…食えん男だ。


政宗はふん、と鼻を鳴らした。




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