陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
パキパキと辺りで音が聞こえた。
痛みと暑さに、今にも意識が吹っ飛びそうだった。

「幸姫!」

誰かの呼ぶ声がした。
だが、答えることも、何も出来ない。

と、いきなり信長の手の力がゆるみ、そのまま床に倒れた。
ゲホゲホと咳き込みながら喉をさする。

何が起こったのかと顔を上げると、そこには苦々しい表情を浮かべた信長と、それに対峙する政宗の姿があった。

「大丈夫か!?」

政宗に聞かれて、何とか、うん、と答える。

奥の襖が炎を上げ始めた。



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