陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
「こた!」

そこには、倒れていたはずの小太郎が、信長の刀で信長のお腹を突き刺しているのが見えた。


よかった、無事だった!


「こた、早く来て!逃げるよ!」

そう叫んだが、小太郎は笑って動こうとしない。

「なにしてるの、早く!」

バキバキっとまた、何かが崩れていく音が聞こえた。

「旦那、幸姫様、早く!」

佐助がぐいっと腕を引っ張る。

「だめ、や、こた!はやく!何してるの!」

政宗もぐいっと腕を引っ張っていく。

「こた!やだ、なにしてんの、早くきて!こた!」

部屋を出た瞬間だった。
天井がバラバラと崩れ落ちてきた。

「いや!こた!こたー!」


< 491 / 524 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop