陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
「今日も行くのか?」

聞かれて頷いた。

「こたは、きっと。生きてるはずだから」

小さく震える肩を、政宗はそっと抱きしめた。

「あぁ…そうだな」

涙がこぼれた。


最後の最後まで、私を護ってくれた。
ありがとうと、言うことができないまま、彼とはもう、会えなくなった。

生きていると信じているが、でもきっと。もう二度と会えないとも思っていた。

せめて自分に出来ることといえば、彼の無事を祈り、願うことだけだった。


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