陽のあたる場所で 〜戦国遊戯３〜
冬の間は、畑仕事が無いので、愛姫の相手をするようにと喜多に言われ、毎日通ううちに、すっかり今では仲良くなり、まるで友達のような間柄になっていた。

時々、喜多からは言葉遣い！と怒られるのだが、当の愛姫は、そのままの方がいいと、二人っきりの時はかしこまらないでくれとお願いされていた。

「政宗様との祝言、私は楽しみにしているのよ？あなたなら大歓迎だわ」

「はぁ！？」

愛姫の言葉に、思わず大きな声を出す。

「あなたが良いといえば、政宗様はいつでも」

「ちょ、ちょっと待って！そんな話、したこと無いから！」

言うと、愛姫は目を丸くした。

「まぁ、そうなの？私はてっきり、あなたからの返事が来るのを待っているのだとばかり」

言った後、彼女は笑った。

「でもね？本当にあなたと政宗様が祝言を挙げてくれたら、私はとても素敵だと思うの」

にっこりと笑う愛姫に、私は苦笑いを浮かべた。

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