陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
連れられてきたのは、姉滝だった。
「お前はよく、ここへ来ていたと聞いた」
政宗の言葉に、私は笑った。
「ばれてたんだ…こっそり来てたつもりだったんだけどな」
ここから来たことが、すべての始まりだったから。
帰るとしたら、ここからじゃないかと思っていたので、暇を見つけてはここまで足をよくのばしていた。
馬から下りると、滝の音を聞きながら、私は続けた。
「いつかは帰るんだって思ってたんだけどさ、なんか…なかなか帰れなくて」
しゃがみこみ、地面に積もった雪を手に取った。
「帰りたい、か?」
聞かれて私は苦笑する。
「そりゃ、ね」
手に取った雪を、ぼとっと落とす。
「でも、わかんない」
吐く息は白い。
「帰り方がわからないからっていうのもあるけど…ここにも、私の居場所が出来たから」
「お前はよく、ここへ来ていたと聞いた」
政宗の言葉に、私は笑った。
「ばれてたんだ…こっそり来てたつもりだったんだけどな」
ここから来たことが、すべての始まりだったから。
帰るとしたら、ここからじゃないかと思っていたので、暇を見つけてはここまで足をよくのばしていた。
馬から下りると、滝の音を聞きながら、私は続けた。
「いつかは帰るんだって思ってたんだけどさ、なんか…なかなか帰れなくて」
しゃがみこみ、地面に積もった雪を手に取った。
「帰りたい、か?」
聞かれて私は苦笑する。
「そりゃ、ね」
手に取った雪を、ぼとっと落とす。
「でも、わかんない」
吐く息は白い。
「帰り方がわからないからっていうのもあるけど…ここにも、私の居場所が出来たから」