陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
なんか多分、これはきっと違うと思う…


幸姫が、しきたりに詳しくないからということで、少し砕けた席にと、食事がたくさん並べられ、今日は身分はすべて取っ払い、無礼講、ということでいろいろな人たちで酒が酌み交わされた。

「あんた、本当に綺麗だねぇ」

おはるたちがお祝いを言いにきてくれて、そのときにほめてくれた。

「さすがは政宗様だよ。こんな見事な内掛け、私もいつか、旦那にもらいたいもんだよ」

「おあきさんはまず、良い人みつけることからだね」

そうだね、とみんなが笑った。

幸村はずっと、号泣していた。

「…あの、飲みすぎじゃない?」

言うと佐助が苦笑いを浮かべた。

「まぁ…今日は仕方がない」

言うと、政宗がぐいっと肩を抱いてきた。

「これは俺のだ。お前のところにはやらん」

にやっと笑っていう政宗に、殴りかかろうとする幸村を、佐助が止めた。

「ちょっと旦那。そうやってうちの若をいじめないでやってくれます?」

苦笑いを浮かべながら、佐助は幸村を連れて、少し外にいってくると、その場から離れていった。

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