陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
そろそろ政宗様に助け舟を出しても大丈夫だろうと思い、幸姫に部屋へ戻るように促した。幸姫は何度も頭を下げながら、部屋へと向かっていった。
「しかし…」
やはり、幸姫はあの玲子の娘なのだろうか?
ほんの数回しか、玲子の事はみたことがない。
だが、それだけでも十分すぎるくらい、彼女は印象的だった。
何より、あの政宗様が女一人のために自ら動いたのだ。
記憶に残るには十分だった。
「…いい加減、隠れているのはやめたらどうだ」
ふぅ、と溜息をつきながら、庭先をジッと見つめた。
「あ、やっぱり気づいてた?」
ひゅうっと一人の若い男がどこからともなくあらわれた。
「いやぁね、ちょっと面白い人物が、片倉さん家にいるらしいって小耳に挟んだもんだから。ちょっと偵察に、ね」
そういわれて、小十郎はククッと笑った。
「偵察の割には気配を隠す気はなさそうに感じたがな、真田の猿」
言われて笑いながら男も言い返す。
「いい加減、その猿って言い方やめてくんない?佐助様って呼んでくれていいぜ、右目の旦那」
「丁重にお断りする」
バチバチっと二人の間に火花が散った。
「しかし…」
やはり、幸姫はあの玲子の娘なのだろうか?
ほんの数回しか、玲子の事はみたことがない。
だが、それだけでも十分すぎるくらい、彼女は印象的だった。
何より、あの政宗様が女一人のために自ら動いたのだ。
記憶に残るには十分だった。
「…いい加減、隠れているのはやめたらどうだ」
ふぅ、と溜息をつきながら、庭先をジッと見つめた。
「あ、やっぱり気づいてた?」
ひゅうっと一人の若い男がどこからともなくあらわれた。
「いやぁね、ちょっと面白い人物が、片倉さん家にいるらしいって小耳に挟んだもんだから。ちょっと偵察に、ね」
そういわれて、小十郎はククッと笑った。
「偵察の割には気配を隠す気はなさそうに感じたがな、真田の猿」
言われて笑いながら男も言い返す。
「いい加減、その猿って言い方やめてくんない?佐助様って呼んでくれていいぜ、右目の旦那」
「丁重にお断りする」
バチバチっと二人の間に火花が散った。