陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
あれ…?なんか、涼しい…


体が熱くてたまらなかった。
が、時折吹き込む風が心地よくて、ふと目が覚めた。

「起きたか」

うつろな目で、声のした方を見る。

「え…?」

ずきずきと痛む頭を少し押さえながら、自分が何かにもたれ掛っている事に気づき、体を起そうとしながら、振り返ろうとした。
すると、後ろからぎゅっと誰かが抱きかかえてきた。


…酒臭い。


自分の吐く息が酒臭くて気分が悪くなる。
誰かに抱きかかえられているというのは分かっていたが、体がうまく動かず、そのまま身を任せるようにしてもたれ掛っていた。

「ごめんなさい」

小さく短く呼吸をしながら呟くと、後ろから、かまわん、と優しい声が聞こえてきた。


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