陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
ふわり、と風がまた吹き抜けた。幸姫はちらっと政宗に視線をやる。

「………!!」

顔を上げた瞬間、政宗と目がバッチリとあう。視線を離せなくなり、ただじっと、政宗を見つめていた。

「離さぬ」

政宗の低くて甘い声。にやりと不敵に笑った顔。


…心臓、うるさい。


ドクン、ドクン、と、大きな音を立てる心臓を落ち着かせようと、深呼吸をひとつする。
が。

「どうした」

空いたもう片方の手が、幸姫をグイッと抱きよせた。

「――!!」

鼓動が、一気にスピードとボリュームをあげていく。幸姫はわけがわからなくなり、思わずぎゅっとめをつむった。



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