神の間に魔に
序章
世界には何もないんだと思っていた。


世界は自分に興味がないんだと思っていた。
だって自分が世界に興味がないんだから。

世界には自分は必要ないんだと思っていた。
だって自分が頑張っても戦争はなくならないんだから。

世界は自分がいなくても回る事を知っていた。
だって自分が迎える朝は世界とは繋がらないんだから。

自分は世界を必要としていると気付いたときに吐いた。


だって

だってそんなのあんまりじゃないか。

何故必要とされないものに必要を感じなければいけないんだ。



そう思っていた。
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