普通青春学科
普通青春学科 一時限目
「あたしが思うに、恋ってゆうのは一方通行なのよ!」
「うんうん、それで?」
あたしが話したことを
すべてメモする彼.
「<ほら、よく本とかでは
自分はあのこのことすきで
あのこも実は自分のこと好きでした.>
みたいなとこあるじゃん!?
それは違うと!思うわけよ.」
「理由は?」
詳しく聞かれれば、
あたしは自分の意見を
彼にぶつける.
「相手が自分のこと好きなら
風の噂やらなんやらで
自分のことを好きだって言うことを知って、
自分も相手のことが気になる現象!!」
「…なるほど.」
そして彼はメモをとりおわると
そう呟き、やっとメモから
目線を離し、その目線をあたしに向ける.
「説明下手でごめん…」
「いやいや、むしろ協力してくれてありがと.」
彼は、恋愛小説を書いていて、
いつもドキドキさせる小説を書いては
あたしに読ませてくれる.
小説を書いてると言っても
趣味の範囲で、
それを一番初めにあたしに見せ
意見を求め、修正し、ネットで公開してる.
そして、小説が行き詰まったときや
女の子の感情が知りたいときなどに
あたしに本音を聞く.