あの音をもう1度
「かなでー!」



リビングに入ると楽兄がダダダッと走ってきた。




「なぁ、奏!あの鈴宮とはどういう関係なんだ?!ん?
も、もしかして…!つっ、つつ…」


楽兄は早口で一気に話しかけてきた。


たぶん意地でも『付き合ってる』って言いたくないんだねι





「もう~、楽ったら♪奏も高校生なんだし彼氏ぐらいできるわよねぇ~?」



お母さんはお母さんで嬉しそうにしてるし…





「つっ!?*>@+<¥…」


楽兄はお母さんの言葉に真っ青になって、何喋っているかわからなくなった。




せっかく気持ち固めたのに気が抜けた…ι




私はため息をついた。



「…落ち着いて、楽兄。
私、涼太と付き合ってないよ」


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