あの音をもう1度
「そ、そうなのか!?」


楽兄はあきらか嬉しそうに笑った。




実際、私が彼氏できたらどうなるんだろ…?ι

想像しだけで少し恐ろしい…




「でね…。お母さんと楽兄に話があるの」


私はキュッと真面目な顔になった。




それを見て2人とも動きが止まる。














「私・・・もう1度ピアノ弾きたい--!」













“ガチャンッ”



私が言った瞬間、お母さんは持っていたお玉を床に落とした。


2人とも目を見開いたまま動かない。




「…あ、ごめんなさい」


お母さんは慌てて拾った。




変な空気がリビングに流れる--










「なっ…何言ってんだ?奏」



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