あの音をもう1度
でも、そこに写っている人はまぎれもないあの時の人だった。
「ハーフだからそんな名前だと。まぁ、あんな感じの人間だったし信じられねーかもそれないけど…
腕は本物だ」
確かにその紙には日本大会優勝、世界ランクにでも入っていると書かれている。
でも、なおさら疑問は膨らむ。
どうして、そんなすごい人が私に---?
「へぇ~!よく調べたね」
そんな陽気な声とともに、いきなり抱きしめられた。
この声は・・・
「バルトニアさん!?」
「早速、名前呼んでくれた~♪奏ちゃん、かわいすぎ~!」