あの音をもう1度
「どうしてここにいるんスか」
ここは学校。
そう簡単に他人は入れない。
「僕はここの卒業生なんだよ。先生に許可をとって少し校内見学をね」
目の前の人物こと・・・・バルトニア多喜はウインクする。
正直言って、吐き気がする。
「そんなに不機嫌な顔をしないでくれたまえ、鈴宮 涼太くん」
っ…!
余計に眉間にシワが寄った。
手に持っていたパックなんて潰れてしまった。
「‥俺のこと調べたんですね」
「それはお互い様だろ?
奏ちゃんにまたピアノを弾かせれてた人物。
ただ者じゃないと思ってたけどまさか鈴宮音楽グループのご子息だったとは」