あの音をもう1度
「会いたい--」
・・・・なんて、ガキじゃあるまいし。
我慢もできる。
けど、いい加減に会いてーよ。
そんな風に考えていると“トントン”とノックされた。
「どうぞ」
だれだ?
さっきの書類に不備でもあったか?
どっちにしろ仕事に--…
ため息混じりに振り返った。
「---っ」
えっ・・・・
…幻かと思った。
会いたくて、その気持ちが溢れて出して見せた幻覚かと。
しかし、そこには--