2人のりん!
‘好きなのッ!拓真のことがっ──────。‘

‘美由・・・。‘

「俺も・・・。
 俺もお前を愛してる・・・。美由。」


!?


後ろを振り向くと、アイツ。
リンがにっこり笑って立っていた。


「おはよ。鈴ちゃん?」

『・・・ぉはよ・・・。』


私はそれだけ言ってまた本に向きなおした。


「ヒドイなぁ。鈴ちゃん。僕達、昨日キスした仲じゃないか。」


!!


『な・・・ッ!!』

「それから僕達、あんなことまで・・・」


キャーッと女子達から悲鳴が上がる。

頭がパニくって立ち上がる。

『はぁっ!?イミわかんない!!
 そんなことするわけないじゃん!!
 キスだってムリヤリ・・・ッ!!』

「あ、キス。認めてくれた。」

「「「キャァーーーーーーーッ!!!」」」


ドジった・・・。

国語力ないからこんなことに・・・。


あー。

あたしってホントに・・・

バカ。


その後・・・。

あいつは途中で早退した。

私は、リン様ラブな人たちからは冷たい視線を浴び続けた・・・。

視線が・・・痛い・・・。
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