2人のりん!
私はただポカンとしていた。

「ふ~ん。お前も‘リン‘か。」

イケメン‘リン‘は黒板の名簿を見て私の名前を確認した。

「へぇ。顔は悪くないな。」

私の顔をジロジロ見て、言う。


「お前、俺の女になれよ。」


・・・はぁ!?


「問答無用。決まり☆」


そういったリンは私にキスをした。

『・・・~っ!?!?』

私たちの席は後ろだったから気づかれなかった・・・けど!!

私のファーストキスが!!!

「今日ちょっと用あるんだよな~、んじゃ明日!科学室に来い!」

『ちょっ・・・』


言いかけたところで先生が来た。

これじゃあ言い返せないじゃん!

その後の先生の話の間も、入学式の間も、突然のキスと明日のことで上の空だった・・・。


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