2人のりん!
ドサッ

「!?!?」

俺は鈴を押し倒した。

「イタッ!何すんの!?」


『るせー。』

俺は鈴に顔を近づける。


「え・・・ちょッ・・・」


鈴は戸惑い、ぎゅっと目をつぶった。


何をするかな───


「晴香ぁーーーー!!!
 健ーーーー!!!
 助けてーーーー!!!」


え!?さけんだ!?

ガラッ!!

「鈴!?」

音をたてて開いたドアの向こうから2人の男女が走ってくる。

多分・・・女が晴香で、男が健だろう。


「鈴!ちょっとアンタ、鈴になにやってんの?」

そういいながら女(晴香)は鈴の上に覆いかぶさっていた俺を引き離した。


そして、鈴の手を引っ張って教室から出て行った。

鈴は出て行く前に俺のほうを振り返って、

「変態!どS!性悪男!!死ねッ!!」

といって去っていった。

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