赤い糸は意外な所に・・・
「あそこにいるのは、風八坊ちゃんと男装しているがお涼さん?」

「そうに違いねえ。二人とも、降りてきなさい!!」

「涼・・・。」

「・・・素直に降りてくるわけないだろ!逃げるぞ、風八、朝弥!」

「あっ、こら!」

朝弥も素早く木に登り、三人は木から木へと移りながら、できるだけ森の奥へと逃げた。しかし、しばらく逃げた涼たちの目の前に見えるのは、崖の下の海だった。

「・・・追いつめたぞ。」

『!!!』

「観念してこちらへ来なさい。」

「くっ・・・風八、朝弥。私の腕を掴んで。」

『?』

次の瞬間、涼は信じられない行動に出た。

「やっ!!」

『!!!』

なんと崖下の海に向かって、風八、朝弥とともに飛び降りたのであった。

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