赤い糸は意外な所に・・・

早すぎる再会と夜の告白

「・・・涼之助、朝弥、風八。」

「う・・・はっ!ここは?・・・え、雷次さん?」

「あっ、涼之助、気付いたのか。お前たち、三人仲良く海に浮いていたんだぞ。心中でもする気だったのか!?」

「い、いえ違います。」

涼は訳を簡潔に話した。しかし、自分が女子だということはは話さなかった。

「・・・なるほどな。はじめて会った時、なんかそれっぽい感じがしたから。」

「・・・そうですか。あっ、二人とも気がついた?」

「あれ、雷次はん?」

「久しぶり~。」

「・・・どうも。」

四人が話していると、竜とともに仙がやってきた。

「雷次、今日の晩飯・・・あれ、三人とも起きた?」

「え・・・仙さん?」

「そうだけど?」

何故涼が仙が現れた時、疑問に思ったかというと、前会った時は女性の旅装束姿だったのに、今は涼の姿とほとんど変わらない格好をしているからである。

「あれ?仙はんって女子じゃなかと?」

「ふふ、男か女かどっちだと思う?」

「仙、そんなことしている暇があったら、宿をさがせ。」

「はーい。行こう、竜!」

「わん!」

 
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