赤い糸は意外な所に・・・
その日の夜・・・・・

「・・・皆寝たかな?」

涼は昼、家出を決心し、夜のうちに家を出ることにした。抜き足差し足で庭に出たあとは門までいけば・・・と思っていたら人影の姿があった。

(あっ!誰かいる!これじゃ出れないな~。ん?こっちに来る!どこかに隠れなきゃ!)そう思っているうちに人影に名前を呼ばれてしまった。

「そこにいるのは・・・涼?」

「あれ・・・姉上?ど、どうしてここに?」

「私は門の閉め忘れがないか確かめていたのよ。・・・涼、あなたまさか家出する気?」

「え?そ、そんなわけないでしょう。」

「しらばっくれてもだめよ。その大きな荷物は何?」

「あ・・・」

「こっちにいらっしゃい。」 
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