赤い糸は意外な所に・・・

貴方は何処にいるの？

そのころ朝弥と風八は・・・

「ねえ朝弥さん。一度俺の実家に行かない？」

「え、風八の？・・・たしか道場って聞いたけど。」

「ああ、そうだよ。もしかしたら涼も帰っているかもしれないし。」

「それじゃ、行ってみようか。」

かくして二人は数日後に白鶴道場に着いた。が…

「・・・風八。どうしたの、突然帰ってきたりして・・・。」

「実は、涼が帰ってきているかなと思ったんです。」

「そう。涼は確かに帰ってきたわ。でも、一昨日に発ったばかりよ。」

「そんな・・・入れ違いだなんて。」

「風八。貴方は暫くの間家にいてもらいますからね。実はお父上が貴方を探しにいったのよ。今から連絡すれば、すぐに戻ってくると思うし・・・。」

「え・・・でも、朝弥さんが・・・。」

「朝弥さん？」

「はい。旅の途中で出会ったんです。元陰間だそうで。」

「はじめまして、風八殿の母上。朝弥ともうします。」

「私は涼の姉の華よ。よろしくね。」