赤い糸は意外な所に・・・
その日の夜・・・

トントン、トントン

「すみません、叔母上はいますか?涼です。」

「え、涼・・・どうしたの!その格好!」

「あ、訳はあとで。それより暫くの間、居候させてもらえませんか?」

「ま、とりあえず中に入って。晴之進(ハルノシン)、涼が来たわよ。」

晴之進は涼の従兄で今年二十二歳の男盛りである。そして、三年前に妻帯し、二つ年下の家内がいる。

< 34 / 82 >

この作品をシェア

pagetop