赤い糸は意外な所に・・・
やがて、涼たちは朝餉を終えた。

「涼、ちょっとこっちおいで。」

「何?晴之進兄さん。」

「・・・ほら、これが俺の息子の虎八(トラハチ)。」

「わぁ、可愛い・・・!」

「だろ。・・・そういえば涼、お華姉さんは元気か?」

「うん。でもなんでそんなこと・・・あ、そうか。」

「うん。・・・あ、元気なら良かった。涼、悪いが少し虎八の面倒を見ていてくれ。」

「わかった。」

(そうだった。姉上は晴之進兄さんの初恋の人だったけ。)
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