赤い糸は意外な所に・・・
「は、離して・・・。」

「涼、お前はお華殿によく似ている・・・どうか今晩だけ・・・。」

「い、いや・・・離して・・・お願い・・・」

「いやだ!初恋の女に似ているお前を見ていると正直つらい・・・本当に今晩だけでいい。それで俺は満足だ。」

「わ、私は、姉上ではなく、涼なのよ・・・。」

「あ・・・そ、そうだな。いくら似ているとはいえ・・・すまない。でも、その代わり
もう少し話がしたい。」

「わ、わかった・・・。」

「・・・何もしないから。」
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