赤い糸は意外な所に・・・
「朝食美味かったな。」
「ああ、そうだな。・・・ん?どうかした?」
「意外と男言葉が似合うんだなと思って。」
「だって武士が女言葉喋ったら気色悪いだろ。」
(・・・あんた女だろ・・・。)←風八の心中。
「それにしても京の街って華やかだな。」
「たしかに。あれは遊郭ってやつ?」
「そうかもな。」
他愛もない話をしながらとある橋のところまで来ると、欄干に寄りかかっている、少女がいた。頭巾をかぶっているが、年は涼とあまり変わらないくらいだった。少女は体の向きを変えると、川を覗き込み、そして身を乗り出した。それと同時に涼は彼女の方へ駈け出していた。